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日本の使い捨て文化

日本に一時帰国した時に何度も足を運ぶ場所と言えば100均。

フランスでは「日本やったら100円で買えるのに〜!」と思うものが500円,600円くらいで売られてることか多々ある。

100均で買ったものと比べて品質がいいかと言えばそんなこともないmade in chinaの商品。

そんなわけで帰国時に細々した物を買いに100均に足を運ぶのやけも、これもあれもそれも100円!?と驚きながらお店の隅々を回ってついつい長居してしまう。

すぐダメになりそうっていうちゃっちい物もよく目につく。
そういう物でも100円やからいいと買う人はいる。

この間、難波の100均で「これすぐ壊れたわ。こんなんあかんわ。」と永遠クレームを言ってるサラリーマン風のおじさんがいた。

客の立場になると"私は神だ"とでもいうように変貌する人にげんなりした話は置いておくとして、100円で買うものなんてそんなものでしょと心の中で思った。

でもこの「100円で買うものなんてそんなもの」と思いながら100円のものを買うことが、日本人の使い捨て文化に繋がってるんだろうなと思ったのです。

壊れても直して使い続けることはせず、買い換える。

壊れなくても、飽きたら、流行が終わったら買い換える。

この日本の異常な使い捨て文化はフランスに行く前から疑問に思ってたことだけど、日本を出てみるとその異常さがほんとよくわかる。

フランスにも使い捨て・衝動買いをする人はいるだろうけど、捨てない・物を大事にする文化を重んじて生きている人が大半だと思う。

我が家のふぁーふぁはそんなTheフランス人な生き方をしている。

とにかく捨てない、買わない。

靴下や下着なんかは一、二箇所穴が空いただけでは絶対に捨てないし、私が落として壊してしまったスピーカーも修理するからと一向に捨てない。(転職するときに新しいスピーカーをもらったにもかかわらず!)

そんなわけで引っ越しする時は、なっかなか物を捨ててくれず、売りに出したり(捨てずに売るならいいらしい)、何度も説得したりと大変でございましたよ。

いつか使うかも、まだ使えると言いながら、物が捨てられずとりあえず保管しておいた物に囲まれて暮らすのもどうなんだか…。

何が言いたかったかというと、日本の使い捨て文化とフランスの捨てない買わない文化は対照的だな〜と思ったということ。

どちらにもそうなった背景や文化があるわけで、どちらがいいと一概には言えないけど、単純に日本の使い捨て文化がちょっと怖いなと思った。

星新一のおーいでてこーいを思い出す。

と、安いことが嬉しくて色んなものを買ってしまいそうになっている自分へ、ストップをかけるために書いてみました。

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