夕方のハイジの再放送でハイジにはまり、仕事から早めに帰ってきてた母も一緒になって観ていたのです。
純粋なハイジに魅了され、時に涙し、ハイジの可愛さに癒される日々。笑
そして小さい頃に両親を亡くしたと言う設定を、わたしも母も大好きなおばあちゃんに重ねていた。
そしていつの日か私は「将来おばあちゃんと、お母さんをスイスに連れていくのが夢」と言うようになっていた。
そんなわけで今回のスイス行きは私の念願の夢を叶える旅だったのです。
残念ながらおばあちゃんは私が20歳の頃に亡くなってしまったので叶わぬ夢になってしまったけど、母がおばあちゃんとおじいちゃんの写真持ってきてくれてた。
そして連れて行くと言いながら、現在無職なので経済的には全然連れていけてません。苦笑
そんなわけでスイスはジュネーブやベルンなど、他の魅力的な街もあるけれど、ハイジの舞台となったマイエンフェルトと言う町に行くため、今回はチューリッヒを選んだのです。
前置きがだいぶ長くなってしまった…。
マイエンフェルト(Maienfeld)はチューリッヒから電車で約一時間。
リヒテンシュタイン、オーストリアのすぐそば。
チューリッヒ中央駅からSargansと言う駅まで急行列車のような電車に乗り、そこからローカル線に乗り換え二駅。
この急行列車はチケットさえ持っていれば何時の電車に乗ってもOK。
前日に中央駅の機械で案内役のお姉さんに助けてもらいながら、往復券を買っておいた。
そして駅のインフォメーションで9時台の時刻表を印刷してもらう。
ローカル線への乗り換え時間が4分しかないのに、出発が2分ほど遅れどきどき…。
でも車窓から見えるチューリッヒ湖、山々の風景がすばらしくて癒される。
頭の中では世界の車窓からのテーマソングが無限ループ。笑
あんなに短くて魅力的な番組なかなかないよね。
久しぶりに観たくてネット探してみるものの、自作のものばかり…。
あっという間に乗換しないといけないSargansへ到着。
この時すでにローカル線出発まであと30秒くらい…。
このローカル線を逃した時の次の電車を調べてなかったので、とにかく乗らないとと地下をくぐって隣の隣のホームまでダッシュ!!!
二両編成の電車はホーム上がってかなり前方に止まっていた。
長いスロープを荷物ガラガラ引きながらダッシュしたのでかなり息切れしてたけど、さらに走る。
なんとか間に合った~。
急行列車の到着が遅れたから待っててくれたのかな?
結局3分遅れで出発。みんな走ってきたみたいで電車の中でみんなぜーぜー。笑
出発後7分でマイエンフェルトに到着~!
帰りに撮った写真やけど、駅はこんな感じ。
駅員さんは見かけなかったから、無人駅なのかな。
宿泊先は駅と反対側にあるスイスハイジホテル。
荷物を置かせてもらってさっそく街歩き~♪
この日も快晴で暑すぎるほど。
日焼け止めをしっかり塗って一日中ノースリーブで過ごした。
駅からまっすぐたどり着いたのがお土産や件、観光案内所。
日本のアニメのこの可愛いハイジを見たのはここが最初で最後。
さっそく水飲み場。冷たくて気持ちよくって飲まなくても絶対に触っていた。
街の中心地のようなところ。なだらかな坂道。
どれもこれもハイジが飲んでいた水飲み場に見える。
葡萄畑の横を通り、ひたすら登ります。
フランスの近所には山が全くないので、山を見るだけで心が弾む。
そんなに急ではないんだけど、ずーっと続く坂道と暑さで早くもばててくる。
癒しの水飲み場。
マイエンフェルトには赤のルートと青のルートがあって、赤のルートは約1時間半のコース、青のコースはおんじの山小屋まで登る約4時間コース。
ひとまず途中までは同じルートなので赤の矢印を進みます。
ハイジの村に到着~。
ここは標高658m、多分下の方ですでに500mはあったと思う。
山羊がいた。
ハイジオリジナルの家だそう。産まれた家なのかな?
ネットで中の様子を見て、入らなくてOKと書いてる人が多かったので入らず。
ここにおんじの山小屋を再現したものもあります。
ここでアイスを買ってひと休憩。
その後、青のルート「ハイジ体験道」へ進む。
母と相談して、そりあえず行けるとこまで行ってみようと言ってたけど、私は上まで行く気まんまんだった。
でも母を無理させても行けないから諦める気持ちも持ちながら。
後々聞くと、実は母も上まで行きたいと思っていたそう。
一気に坂の勾配が急になる。
ここはペーターが山羊たちに水を飲ませていた水飲み場。
色んなところの水を飲んだけど、ここの水が一番美味しく感じた。
途中現れたおんじ、ハイジ、ペーターの木の像。近くで見ると、こわい…。
どんどん影が少なくなってきて暑い暑い。
ベンチに座って休憩するにも影が無いので休憩にならない。
途中石がごろごろ超勾配のきつい道になる。
後で気がついたけど、これはコンクリートで舗装されたハイジ体験道とは別の近道。
進めど進めどゴールは見えそうにないし、あとどのくらい歩けば着くのかもわからず、何度も何度ももう引き返そうかと言いながら進んできた。
近道を来てしまったがために勾配がほんとに急で、足を前にしても全然進まない。笑
今思うとわたしも母もほんとがむしゃらになってよく頑張った。
スニーカーは履いてるけど帽子もないし、カバンも普通の肩かけだし、もうちょっとハイキングの格好するべきだったと後悔。
いや~、もう無理…となってた時にブロンドヘアの女の子二人が前からやってきた。
英語話せるか聞き、おんじの家まであとどのくらい?と尋ねると、「15分くらいかな」と。
それを聞いて、ここまで頑張ってきたんやから行くしかない!と決意。
去り際に女の子たちが「15分かな?20分かも?」と言っていたの聞かなかったことにして、「あと15分やって~!がんばろ~!」と母に伝える。
これを聞いて母は5分x3回か、、、がんばろと思っていたそう。
ついに周りの木がなくなり、ひらけてきた!
母とこんなに差を開けて歩いていたのはとにかくおんじの小屋を見つけて、「見えたよ~!」と報告したかったから。
なんか小さい小屋が見えてきた。
左に小さくあと5分と書いている~!!!
はじめての「あと○○」表記。
いきなりスイスの旗が現れるものの、小屋見えず…。
母ちゃんがんばれ~!
ここは影が全くなくてとにかくじりじり暑かった。
更に登るとやっと見えた~!おんじの小屋。
標高1111m。
ここはヒュッテとして使われている他、ちょっとしたレストランでもある。
コーラとビールでカンパーイ\(^o^)/
バーベキューグリルで焼いてくれるソーセージ。
山の上で食べるおにぎりは格別と言うように、山の上で食べるソーセージは最高に美味しかった。
おんじはとてもチャーミングでおもしろい人だった。
奥さんと二人で経営されている模様。
山小屋の入り口の写真を撮っていると、中入るかい?と言ってくれ、入れさせてもらった。
ハイカーが泊まれるようにベッドが。残念ながら藁ではなかった。
アニメのおんじのお家に比べると狭い。
でも中に入れてもらえて私も母も幸せでした~。
おんじの家に行けた事、美味しいソーセージにお腹も心もいっぱい。
帰りは気分良くすーいすいっとすがすがしい気持ちで降りた。
行きは近道を通ったので見なかった木のオブジェ。
ペーターがこの木をたたいて、山小屋にいるハイジにまで聞こえる音を出していたそう。
置いてたハンマーでたたくも木が大きすぎて鈍い音しかでなかった。
ペーターの水飲み場でもまた水を汲んで。
今年二回目のもう今死んでも後悔はないと思えた最高の一日でした(一回目は久石嬢のジブリコンサートに行った時)。
ただ最近かなり運動不足やったから、翌日から筋肉痛が4日も続いてしまった…苦笑
フランスに戻ってきてからまたハイジを観なおしております♡
将来自分の子供には絶対ハイジを観てもらいたいな~。
翌日はチューリッヒの町に戻り少しだけぶらぶらし、フランスに戻りましたとさ。
いろいろあったけど、母がフランスに来てくれて幸せいっぱいな私なのでした。
おしまい。